「G3DT - Q700 生体間移植」レポート (3/5)
匡体にぴったりセットできる元電源を使いたいところですが、元の電源は容量 50W、G3DT の電源は容量 230W、とても足りそうにありません。そこで、電源ボックスは元のを使い、中身を入れ替える事にしました。性能的には G3DT の電源を使えば問題無い訳ですが、かなり横長なので納めにくそうだし、このままにしておいた方が再生される可能性が高いので、汎用 ATX 電源を別途購入する事にしました。
この Macintoshi 用の電源と ATX 電源では少々配線(配電?)が違うようですが、同じロジックボードを搭載しているタワー型の G3MT では ATX 電源を使用しており、ロジックボード上のジャンパピンを差し換える事で、どちらでもいけるらしいので。(書籍「Macintosh 改造道」を参照しました。)
秋葉原で何軒も店を回り、一応、箱詰めされているけども、説明書無し、メーカーかもわからない怪しいやつを、税込み 2,919円で購入。容量は 350W なので、余裕でしょう。大きさもコンセントやファンの位置もそっくり! 規格品に近いという事かな。 |
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ざっとバラして、並べてみました。開く側が、それぞれ天地逆だったので、位置が反転しています。元のコンセント部分はこのまま使い、右の基盤部分をひっくり返してセットすると良さそうな感じ。# それにしても、このケーブルの本数は... |
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モニターの電源を取るサービスコンセント、元のはリレーをかまして、メイン電源が入ったら通電するようになってるのに対し、ATX 電源のは入力側と直結してるだけ。なので、このリレーユニットもそのまま使うのだ。 |
ロジックボードを納めた匡体に、空の状態の電源ボックスをセットしてみると、メモリーに当たってしまったので、その部分と、元の電源コネクターが固定されていたステー2つをカット。(ピラニアとかっていう、細かい刃のノコギリを使ってカットしました。) |
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めくってある部分に見える黒のコネクターの受け口に電源配線コネクターを差し込むと、コードが当たって電源ボックスが下がりきらないため、再度バラしてカット。切り取りにくいので、折り曲げてお終い。 |
加工した電源ボックスを匡体にセットして当りを見てみる。メモリーは余裕でクリアできてるのがわかります。カットラインは、ボックスの穴開け加工の端のラインに合わせただけだったけども、丁度良い感じ。
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右下の写真の中央に見える四角いものは、2階建てのシリアルポートの頭で、ここも当たってしまったので、切り抜きました。ロジックボードはどこにも固定されていなかったのですが、強度的にちょっと不安はあるものの、ここで引っ掛かってくれるので、コネクターを差し込まれても奥にズレなくて済みます。
最終的には、上の空ボックスの状態で映っている肌色の基盤も取り去りました。
ATX 電源の基盤をそっくり移し(サイズギリギリ!)、リレーユニット付きコンセントへ配線しました。ファンも元のを使いたいところでしたが、樹脂の枠がどうしても当たってしまうので、ATX 電源に付いていたものを両面テープで固定する事にしました。 |
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基盤を納めた状態では、裏面のハンダ付けされている部分が、上面カバー(金属)に当たってしまうため、ショートをさけるため、手持ちの塩ビ板を適当な大きさに切り、基盤とカバーの間に入れる事にしました。 |
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上面カバーは、元ファン上面の黒いプレートの形に合わせて、1段下げてある部分があり、当たってしまうので、切り取りました。(ここは糸ノコで切りました。が、叩いて平にする方が楽だと思います。) |
一旦組み上げた後、沢山生えているうちの不要な配線を根元から抜き去りました。また、電源コネクターへ伸びているコードのうち、Macintosh には不要(というか繋がると壊れる?)な線が1本(-5V を供給する 18番の白い線)あるのでそれも抜き去っておきました。(書籍「Macintosh 改造道」を参照しました。)
それから、サービスコンセントに通電させるためのリレースイッチからコードが伸びていますが、このコネクターは元は基盤に受け口があったものの、この ATX 電源ではありません。元のはファンへの電源供給ラインと一緒だったので、同様に、ファンへのラインの元から取れないかと基盤を見てみたら、コネクターはついていないものの、取り付けられるスペースと穴があったので、元の基盤から外したコネクターを取り付けて解決しました。
ご覧の通り、綺麗に納まりました。上面手前側の黒い部分は匡体の蓋でおさえられるよう、スポンジシートを貼ったものです。(後日、静音&回転数可変タイプのファンに交換しました。ファンの左上のあたりから、ぴろっと出ている、先端がブルーのやつが、回転数調整用のツマミです。(上下の写真はその時あらためて撮影したものです。)
ケーブル類は、電源ケースの切り取った部分とメモリーとの間を通します。取り回しに気を付ければ問題無さそうです。
この後は、ハードディスク&フロッピードライブマウンターの加工です。
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