「立体ロケットくん」製作レポート (2/7)
ロケットくん立体モデル作成レポートの続きです。
いよいよ2回目、後は足を付けて完成、と思っていましたが、改めてよく見てみて(サイズ的な比率が違うし、頭は先生作だし)、もう一度初めから作りたくなり、そういう事に。前回のロケットくんは、写真の通り、何回も蝋付けし直した結果、銀蝋が流れてしまい、かわいそうな状態となってしまいました。勿論、磨けば地の色が出てきますが、やはり、1回で決めていけた方が奇麗にできるようです。
前回の頭のパーツは、扇型に切ったものを丸めて蝋付けしたので、継ぎ目が見えています。今回は鍛金で1枚の板から叩き出して継ぎ目の無い物を作ってみる事にしました。また他のパーツも比率等を含め正確に作る事にしました。
前のは身長が少し足らなかったので、胴体に対して正確な比率で高さを決め、羽根も同様に切り出しました。それから、中央右側にある板から頭のパーツを取りました。中心に開いてる穴の部分が、叩き出して切り取った所です。やってみる前は勿論、やった後でもとっても不思議です。平面から立体、しかもこんなトンガリコーンがニョキニョキ出てくるなんて。
デジタルカメラを持って行き忘れてしまったので、経過をお見せできないのですが、手順としては、まず、穴の開いている台に板を乗せ、真ん中を叩き、富士山を逆にしたような感じの形状にします。をれを松脂と何かで作った台(暖めるとドロドロになって、冷めると硬くなる。)に、今度は山を上にしてくっつけ、周囲から適当なタガネで叩いていきます。
少しづつ、少しづつ、寄せて上げて(聞いた事のあるフレーズ、ですね。^_^ )いくような感じで、途中何度か板を焼いてナマし、ひたすら叩きます。つまり、少しづつ金属が移動しているんですね。それで、板の上下の辺が引けているのです。
鍛冶屋か鉄を使う芸術家が「鉄は硬くて柔らかい」というような事を言っていましたが(今回のは銅ですけど)硬くて柔らかいという事を実感できました。こんな事、紙ではできませんから。
ある程度の形になったら根元をノコで切り、銅パイプとの接合面のサイズまでヤスリで削り、面を整え、前回と同じように蝋付け。この方が胴体を持って作業できるので、頭の形を整え易いのだ。
叩き出すのって、慣れもあるのだろうけども、本当に時間と根気のいる作業です。今日1日かかってここまでですから。でも、とにかく、自分でできたのでかなり嬉しい。大満足。(^_^)
今回はここまで。(2002/04/24)
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