1957年、世界最初の人工衛星スプートニク1号打上げ(旧ソ連)、続く1958年、アメリカ初の人工衛星エクスプローラ1号打上げと、両大国による宇宙開発競争真っ盛りだった1950年代後半から1960年代にかけて、アメリカの銀行で配られたノベルティグッズが、このロケット貯金箱です。
長さ 21cm、高さ 8cm、幅 7cm、表面は塗装仕上げ。昨今のこういったおまけの類いは殆どが樹脂製ですが、これは低融点金属による鋳物ですので、ずしりと重みがあります。
ロケット貯金箱としては(その世界?では)この形はポピュラーな物のようですが(と言っても日本では滅多にお目にかかれませんね)鍵も付いていますし、ここまで状態の良い物は見た事がありません。
ロケットのような飛行機のような本体の上に、更にもう1機、赤い飛行機?があり、それを後ろに引ききるとロックがかかります。その前にコインを置き、てっぺんが赤い小さいツマミを前に押すと、勢い良く飛行機が前に行き、コインが飛んで星(月のつもりかも)に開いている口から中に入ります。
ベースの両側面に銀行の名前の入ったラベルが貼られています。上の写真には写っていませんが、この左下にエンボス文字で「STRATO BANK」と入っています。
裏側中央に鍵付きのフタがあり、鍵を差し込んで捻ると開けられます。丸く穴が開いている横には「FOR BILLS」と書かれていますが、お札をこんなサイズに丸めて入れるというのは、どうなんでしょうか。(笑
ベース裏側の縁の部分にエンボス文字で「U.S.PAT.0-171-243 CANADIAN PAT. DURO MOLD AND MFG. INC. DETROIT MICH. U.S.A.」と入っています。
登録日: 2003/08/28