シティカブリオレ 進化? メモ
白カブアイコン

 ← [ 機能部品 ] インデックスへ


− マフラー −



自分にとって、気持ち良く走るための要素は音楽ももちろんですが、やはり排気音が重要です。排気効率がどうのとか馬力が上がるとか、そんなことよりも音が大事です。まあ、速い車ではありませんし。(笑)

白カブ号を購入してしばらく経った頃、何故か市販品を探すことは全く思い付かず、当時学生でソーラーカーを作った時に電気溶接機を触ったのを機に、いっちょマフラーでも改造してみるかと、まずは構造を知るためにノーマルサイレンサーを解体屋でもらってきてバラしてみました。

まずは筒状になっている部分の端をグラインダーだかで全て切り取ってみました。ちょうど缶詰の上蓋と底蓋、胴体部分を切り離したような状態です。中はタイコの胴の部分を輪切りにしたような状態に仕切り板で3つの部屋に分かれていました。

エンジン側から伸びてきている配管は初めの部屋を通り抜け、真ん中の部屋に入り、別のパイプで後方の部屋へ、そこから同じようにまた別のパイプで、今度は一番前の部屋へ、そこにサイレンサー側から伸びてきている配管が顔を出しているといった構造でした。

これだったら部屋を全てとっぱらってしまえば音が良く聞こえるだろうと、仕切り板や中継パイプを全て無くして、元に戻そうとしたのですが、筒状に巻いている鉄板が薄くて、学校に置いてあった溶接機では溶接する端からぽたぽた溶けちゃって話しになりません。

まわりを見渡すと、建築用廃材で横幅3cm程度の板状の鉄の棒が転がってたので、それをサイレンサーの胴の長さに合わせて沢山切って、たるを作るような感じで端から溶接していけばいいやって、やってみたのが写真の右のマフラーです。できたにはできたのですが、板厚があるので凄い重さになってしまいました。(笑)見た目も継ぎはぎだらけで、この記念すべき改造マフラー1号は、フランケンマフラーと命名されました。(ヒュ〜 寒ぅ〜)

実際に装着してみたのですが、その音を聞いてみてがっくり。パイプの太さがノーマルのままなのでしょうがないですが、確かに音質は変わったものの、ぽろぽろぽろぽろと、とってもしょぼい音だったのでした。(__;

それからしばらく、排気パイプの形状と同じ形状で、しかも太いやつがないかと、今度は解体屋を物色していたところ、スカイラインから外されたというマフラーで実にぴったりの部分を見つけました。すかさずその部分だけを切り分けてもらい、日を改めて再度サイレンサーの改造に挑戦!

再びシティのノーマルサイレンサーを手に入れ、再び排気側の配管の根本だけを溶断し、そこから溶接棒をつっこんで、中の構造物をすこしづつ切り出し、あらかた取り除いたところで、入手した太巻き配管を溶着しておしまい! 上の写真左がそれです。右はノーマル配管なのでその太さの違いが分かるでしょう。

これは見た目も奇麗でノーマル然としてます。前回のことがあるのであまり期待はぜずに装着してみたところ、これがすこぶるいい! 低い音でボゥッてかんじ。ん〜望んでいた音色だぁ、ってな具合です。触媒は付いたままなので、このままで車検も通せました。



そうそう、一度エンジン側のパイプの付根が腐食して、落ちてしまったことがありました。その時は走りだす前だったので、良かったですが、走行中にフロントに向かって伸びている配管が落ちることを考えるとぞっとします。



その後何度かキャタライザーを取り外してみたりしてるうちに、触媒そのものは結構もろいことに気が付いたので、また解体屋から同形のキャタライザーをもってきて、大きめのドライバーでつつくこと数十分、ついにすっかりくだけて触媒レスキャタライザーのできあがり!

この時はかなり期待して装着したのですが、音量とかは殆ど変わらず、音質がちょっと下品な感じになりました。走ってみると、エンジンブレーキをかけるたびにすっごいでかい音で、バンッて、バックファイヤーっていうのかな? それはそれは騒々しい車になってしまいました。

それでもしばらく楽しんで乗り続けてたんですけど、結局触媒ありの状態に戻しました。そっちの方が音がマイルドで、爆発音もしませんから。#ちょっと大人になったってことかな。(^_^ " 触媒無しキャタライザーは今も取ってあるので、そのうち写真をアップしましょう。

フランケンマフラー2号は、排気洩れの修復をいれて、3年近く装着していましたが、錆には勝てず、ついに市販品に目を向けました。ところがその頃は既にシティ用マフラーなんて市場からすっかり姿を消してしまったご様子で、雑誌をいろいろ見ていたら、CARBOY 誌で1件やっと見つけました。

会社名は、(有)スピリットレーシングコブラ(なんだか凄い名前ですねぇ)で、静岡にあるようです。カブリオレ用っていうのは書いてなかったので、問い合わせてみたところ、ターボ用で共用できると思います、とのお返事をいただきました。またシティーターボと表記されているだけで、ターボ1ターボ2共用とのことでした。

50φと 60φがあり、それぞれシングル出しとダブル出しが選べるようになっていました。値段は右の表の通りで、結構良心的ではないかと思います。購入したのは 50φのシングル出しのものです。


  シングル出し ダブル出し
 50φ  \27,000  \36,000
 60φ  \30,000  \38,000

車高を落としていると、サイドブレーキ用のワイヤーハーネスが排気パイプに干渉して停車中などにカタカタと音がするので、60φではなく50φの方にしましました。それでもやはり当ってしまったので、そこの部分はハンマーで叩いてパイプをへこませて対処しましたけど。

シティターボだと、ボディ中間(シフトレバーの下辺り)につり下げるバーが出ていて、マフラー側にもひっかけるアームがついているのですけど、カブリオレのボディにはそれがないのでそのまま。

パイプもサイレンサーも全て黒く塗られていて、マフラーエンドはメッキがかかっていました。「競技用」とシールが貼ってありましたが、これでもキャタライザーから後の部分しか交換しないので、今ならこのままでも問題なく車検に通るでしょう。というか、通りました。音的には、気持ち太くなった気がする程度で、音質はそれまで使っていたのと殆どかわりませんでした。

マフラーエンドはアンダースポイラーが付いていて出しにくいのと、排気ガスまき散らしてるぜいっていう雰囲気を避けたかったので、下向きの状態で先を切り落としてしまいました。ですので外見上はマフラーが見えません。

そこのショップは、今もシティ用のマフラーを扱っているかは分かりませんが、電話番号など控えてありますので、必要な方はメールで問い合わせて下さい。また、この他に現在入手可能なシティ用マフラーに関する情報をお持ちの方がおられましたら、是非、教えてください!(98.04)





時は流れて、エンジンスワップ完了後の2000年6月、カブリオレには無くてターボ2にはある、中間のマフラー吊り下げステーを、近所のボディショップで溶接してもらいました。費用は1万円なり。ターボ2とカブを並べてエンジン移植を行っているその場所に溶接関係の道具が揃っていれば、ターボ2のその部分を移植するのが良いのでしょうけど、 今回はそういうわけにはいかなかったので、お願いしてしまいました。

ワンオフマフラーとかも考えていたのですが、結局以前のスピリットスピリットレーシングコブラで、まだラインナップされているターボ用の、今度は60φの方を頼みました。# 金額は \36,000 だった気がするな。※なんとカブリオレ用も別に用意されているらしい。

本体はそれでいいとして、出口をなんとかしたいと思い、近所のカーショップを見て回っていたら、ありました。今風な砲弾型テールエンドが。上で言っている事は何処へやら... 今度はすっかり反対の仕様。思いきってエアロも切ってしまい、これみよがしな状態です。(笑)

ちなみに、マフラーエンドのサイズは胴体部が 110φ、出口が 70φだったと思います。固定は、ボルト1本、ゆるみ止めにナットを追加してあります。本体の方は未加工です。お手軽で良いです。

50φの時の音質が結構気に入っていたので、今度はそれが少し大きくなるのかと期待していたのですが、実際装着して走ってみると、それ程変わらない印象を受けました。使っていくうちに少し音が変わるでしょうけど、アイドリング時なんかは静かだし、住宅街に置いておく事を考えるとこんなもんでしょう。

今どきの排気量の大きな車に装着されているマフラーなんかに比べてしまうとおとなし目ですが、シティ的にはこれくらいが丁度良いと思います。(実はもうひと回り太いサイズも売ってたのだ。)

あと何年かして宝くじでも当たったら、ワンオフマフラーいきますかね。




 ← [ 機能部品 ] インデックスへ
シティカブリオレ 進化? メモ 白カブアイコン